勝負を避ける日本サッカー
サッカー観戦が好きで20年間試合を見てきました。もっぱらTV観戦ですが。日本にいたときは日本代表とJリーグ。タイに来てからはもっぱら欧州の各国リーグを見ています。たくさん試合を見る中で日本人のやるサッカーと外国人のやるサッカーの違いが目に付くようになりました。違いの中には体格差や戦術差もありますが、一番感じる大きな違いは〝思い切り〟です。海外のサッカーは思い切りがある。日本のサッカーにはない。
よく見られる光景です。中盤(フィールドの中間部分)では上手にパスをまわす日本の選手。でもゴールに近づくにしたがいミスを恐れ攻撃的姿勢が消える。空いたスペースがあっても侵入しませんしシュートコースが空いてもシュートを打たない。もたもたパスを回すうちに(ゴール前の密集でうまくボールが回るはずがない!)ボールを奪われてカウンターを食う。こんなシーンを何度も目にします。もどかしいことこの上ありません。
海外の選手はヒモを解かれた猟犬のように嬉々としてスペースに侵入し少しでもコースが空いたらがんがんシュートを打ちます。相手と一対一になったら頻繁に一対一勝負を仕掛けますし複数の選手に囲まれても粘り強くボールをキープしなんとかして独力で抜け出そうとします。味方選手にすぐ逃げのバックパスをする日本人選手とは対照的です。
総じて合理的で賢いサッカーをしようとする日本人チーム。多少不合理であっても勇気を持って個人勝負に何度も挑戦する外国人チーム。そうですね。日本人選手は計算尽くでゲームに勝とうとする。「日本人は体格で劣るから組織で勝つのだ」と言いながら組織の保護に逃げる。外国人選手も計算はするけれど、最後は個の力で勝負が決まることを知っている。局面局面で積極的に一対一勝負を仕掛ける。どちらが面白いかは自明です。
もっと個人勝負を仕掛けてほしいと思います。組織に逃げ込まずたとえ敗れても何度でも挑戦してほしい。個人でどこまでできるか本当にわからないと良い組織なんてできませんからね。個人の弱さを補うためだけの組織では先が知れています。
自信も必要。自信があるかないかでできたりできなかったりすることがあります。そうすることで初めて自分にできることとできないことが判別できる。外国人指導者がしばしば指摘すること。「(勝負において)日本人選手は精神的に弱い。もっと自信を持ってプレーすべき」。20年前から言われていることですが今も変わらず言われ続けています。日本人は強い精神力を持つ民族だとずっと思っていましたが、ここまでいろいろな外国人指導者に指摘され続けているのを見ると買いかぶりだったのかもしれません。


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