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2008年9月30日 (火)

勝負を避ける日本サッカー

サッカー観戦が好きで20年間試合を見てきました。もっぱらTV観戦ですが。日本にいたときは日本代表とJリーグ。タイに来てからはもっぱら欧州の各国リーグを見ています。たくさん試合を見る中で日本人のやるサッカーと外国人のやるサッカーの違いが目に付くようになりました。違いの中には体格差や戦術差もありますが、一番感じる大きな違いは〝思い切り〟です。海外のサッカーは思い切りがある。日本のサッカーにはない。

よく見られる光景です。中盤(フィールドの中間部分)では上手にパスをまわす日本の選手。でもゴールに近づくにしたがいミスを恐れ攻撃的姿勢が消える。空いたスペースがあっても侵入しませんしシュートコースが空いてもシュートを打たない。もたもたパスを回すうちに(ゴール前の密集でうまくボールが回るはずがない!)ボールを奪われてカウンターを食う。こんなシーンを何度も目にします。もどかしいことこの上ありません。

海外の選手はヒモを解かれた猟犬のように嬉々としてスペースに侵入し少しでもコースが空いたらがんがんシュートを打ちます。相手と一対一になったら頻繁に一対一勝負を仕掛けますし複数の選手に囲まれても粘り強くボールをキープしなんとかして独力で抜け出そうとします。味方選手にすぐ逃げのバックパスをする日本人選手とは対照的です。

総じて合理的で賢いサッカーをしようとする日本人チーム。多少不合理であっても勇気を持って個人勝負に何度も挑戦する外国人チーム。そうですね。日本人選手は計算尽くでゲームに勝とうとする。「日本人は体格で劣るから組織で勝つのだ」と言いながら組織の保護に逃げる。外国人選手も計算はするけれど、最後は個の力で勝負が決まることを知っている。局面局面で積極的に一対一勝負を仕掛ける。どちらが面白いかは自明です。

もっと個人勝負を仕掛けてほしいと思います。組織に逃げ込まずたとえ敗れても何度でも挑戦してほしい。個人でどこまでできるか本当にわからないと良い組織なんてできませんからね。個人の弱さを補うためだけの組織では先が知れています。

自信も必要。自信があるかないかでできたりできなかったりすることがあります。そうすることで初めて自分にできることとできないことが判別できる。外国人指導者がしばしば指摘すること。「(勝負において)日本人選手は精神的に弱い。もっと自信を持ってプレーすべき」。20年前から言われていることですが今も変わらず言われ続けています。日本人は強い精神力を持つ民族だとずっと思っていましたが、ここまでいろいろな外国人指導者に指摘され続けているのを見ると買いかぶりだったのかもしれません。

2008年9月27日 (土)

英語学習は筋トレ

10日ほど前に授業の英語についていけなくて泣いた小学生の話を書きました。今日その子にレッスンをしてきたのですが、晴れ晴れとしたいい顔でトレーニングしてくれました。心にたまっていたことを全部吐き出したのですっきりしたんだそうです。レッスンへ取り組む姿勢も非常に前向きになりました。その子にこんな話をしました。

「英語学習は勉強じゃないよ。野球やバレーのトレーニングと同じ。」

スポーツをする時、ルールや基本的な体の動きを覚えたら同じ動作を何度も反復し精度とスピードを上げていきます。レッスン書を何冊も読むだけではだめで、基本動作でいいから何度も何度も体を動かして体得します。

英語だってそうですよ。ルール(=文法)を覚えたら基本単語を使って何度も基本センテンスを作ってみる。肯定文、否定文、疑問文、そして主語の人称を入れ替え基本的な動詞変化に習熟していく。最初はゆっくり、そして徐々にスピードと正確性を上げていきます。何度も繰り返すことで語感も磨く。この基本部分がおろそかですといつまでたってもスピードのある会話ができませんし、その後どんなに高度なことを勉強してもずっと不安なままです。

英語学習は脳の筋トレです。英語学者になるような読み書き主体の勉強はやめて目いっぱい耳と口と頭を動かしましょう。ただ一つだけご忠告。この筋トレ、遊び気分でやっても効果は見込めません。やる時は心を決めてしっかりやりましょう(笑)。

英語学習法に悩んでいる方は下の「英語完全上達マップ」をご覧ください。参考になると思います。

http://homepage3.nifty.com/mutuno/

2008年9月24日 (水)

甘い広告にだまされないで

ネットで英語学習関連のサイトをくぐっていたらある英語教材勧誘サイトを見つけました。そこには大きく「1日10分、1ヶ月で英検1級に合格できる」と謳ってありました。こういう誇大広告を見るととても腹立たしくなります。普通の人が見たらすぐ「あり得ない」「バカバカしい」と思いまったく相手にしないことでしょう。でも英語学習に悩んでいる人が見たら藁をもすがる思いで購入してしまうかもしれません。そこにつけこんで売らんがための広告を出している広告主のモラルの低さが腹立たしいのです。程度に差こそあれ同様のことがその他の英会話スクールの広告にも見られるようです。

トレーニング形式のレッスンをしていると一つの単語、一つの表現を実用レベルでモノにするのにどれだけの労力と時間が必要かよくわかります。トレーニングの効果もトレーニングする人の意識とトレーニング・ポイントの抑え方次第で大きく変わってきます。そんなにラクに、簡単に話せる英語が身につくわけがありません。

宣伝する側にはもう少し金儲け色を抑え現実に見合った広告を出してほしいですし、それを見る消費者側にも常識を踏まえた大人の判断がのぞまれます。どんな学習をしたら話せるようになるか学校を決める前に研究してみてほしいのです。甘い宣伝文句にだまされないでください。

カオヤイ国立公園

ある生徒さんからタイのカオヤイ国立公園は自然があってとてもいいと聞いていたので他の生徒さんにも行ったことがあるか聞いて回っています。おおむね良い評判です。でも今日レッスンした生徒さんは「期待ほどではない」と言っていました。日帰りのツアーで牛車に乗った後、濁った滝を見、象に乗って帰ってきたとのこと。公園の自然が日本の田舎の風景と似ていたらしく、いまひとつ海外の自然に触れた感じがしなかったようです。泊まりだったらまた違った面を見れたかもしれませんね。カオヤイ国立公園、いつか行ってみたいです。

2008年9月23日 (火)

やさしい比較級

英語の比較級が苦手な人が多いです。「AはBより~です」という形ですね。私自身、英語を勉強し始めた頃は好きじゃありませんでした、比較級。

今になって考えると、これは中学の授業で、「形容詞(副詞)er+than~」 または 「more+形容詞(副詞)+than」というかたまりで教わったことに原因があったようです。当時の英語参考書も同じかたまりで説明していました。

実はこのかたまりで覚えるとセンテンスを作るときに意味の流れがノッキングを起こしてしまうのです。つまり、「Aは・・・より~です、 B」みたいになる。

どう考えても「Aはもっと~です、 Bより」と考えたほうが自然ですよね。「AはBより簡単です」だったら「A is easier than / B」よりも「A is easier / than B」のほうが自然。そう感じませんか。

実際、レッスンではこの「Aはもっと~です、 Bより」方式で教えています。「Aはもっと~です」としっかり言ってから「Bより」をつけてください、みたいに。何回も繰り返して耳と口と頭にしみこませます。

この方式は生徒のみなさんからの評判もいいですよ。「苦手意識が消えた」という声をよく聞きます。みなさんもこの方式で練習してみてください。

2008年9月22日 (月)

英語学習~スピードと安定性

英語を話す時にはスピードと安定性が欠かせません。スピードとは相手の言ったことを瞬時に理解する速さ、思ったことをとっさに言葉に載せ組み立てる速さです。瞬発力と言ってもいいでしょう。安定性とはあせらず急がず冷静に話す落ち着きのことで、この落ち着きは英語の足腰がしっかりしていないと得られません。この2つの中でも日本人の英語学習者に大きく欠けているのが「スピード」でしょう。

多くの人が「英語をペラペラになりたい。」と言います。「英語がペラペラ」・・・つまりスピードと安定性を両立させて話すということですね。ではそのために何をしているでしょうか?文法を覚え単語とフレーズを丸暗記して問題集を解く従来どおりの勉強法。そのどこにスピードがあるでしょうか。考えてほしいのです。望んでいることとやっていることが違っていませんか。

丸暗記? 暗記したことをどれだけのスピードで言うことができますか? 記憶の底からやっとのことで搾り出すようにとつとつと言うだけではないでしょうか? 問題集? 何回も視覚で見直すことができる練習が会話スピードの向上に大きく貢献できるでしょう?

ESTでは高速での英作文トレーニング(※ショート・センテンス)をしています。英作文をするには元になる材料を持っていなければなりません。そのため初めは短いセンテンスのインプット作業が中心になります。インプットといっても暗記ではなく、文法の仕組みと単語一つ一つの感覚を理解しながらネイティブ・スピードで聞いて言ってしみこませるトレーニングです。文法も単語ももう知っているって? たいていの場合、それは知識の範囲に止まりほとんど実用性がありません。実用性があるなら話せるはずです。

単語もセンテンスも覚えるときにはスピードが必要です。自分を甘やかしてはダメです。10のショート・センテンスを日本語⇒英語するなら1分で言い切るようにすること。1センテンス6秒ですね(理想は4秒)。8秒では会話のリズムに支障をきたします。相手はいやな顔をするでしょう。15秒ではもはや会話になりません。簡単な理屈です。試しに日本語で1センテンス15秒で会話してみてください。遅すぎて話したくなくなるから。

にもかかわらず、英語学習にスピード・トレーニングを取り入れていない人がたくさんいます。せっかく英作文の勉強をしても(驚くことに英作文をメニューに組み込んでいる人自体が少ないのですが)、制限時間を設けずに漫然と英作文をしています。これでは意味がありません。トライもせずに簡単に「私にはできない。」と言ってしまう人もいます。甘え過ぎです。機関銃とまでは言いませんが、速射砲ぐらいのスピードで日本語⇒英語作文をすることです。逐次通訳者になったつもりで。10センテンス/1分が達成できなければ不合格。やり直し。大丈夫です。本気でやれば誰でもできます。もしできないとしたらそれは本気じゃないから。

面白いことに英作スピードが上がれば安定性が増します。10センテンス8秒で言うのが精一杯だったのが、6秒で言えるようになると8秒が余裕になる。余裕が出ればミスが減り、よりいっそう安定するようになります。

スピードのある英作文ができないと英語学習にどれだけ時間をかけてもうまく話せるようにはなりません。学習の優先順位を間違えてはなりません。そして、数えるほどの反復回数でできるようになるとは思わないことです。週数回、数時間ネイティブと話すだけで1年後話せるようになっているとも考えないこと。仕事やインターの学生になるなど、その言葉の世界にどっぷり漬からない限りストレスなく話せるようにはなりません。

一にスピード、二にスピード、三、四がなくて五にスピードです。スピードなくして英会話の学習は成立しません。英語の「勉強」と英会話の「学習」は違うのです。

2008年9月20日 (土)

豪雨で風邪

昨夜、バイクでレッスンに向かう途中で豪雨に遭い風邪を引いてしまったようです。カッパが一部裂けており、そこから雨水が吹き込んで服がかなり濡れてしまったのです。タイは暑い国ですが、今の時期は雨に濡れたらけっこう寒いです。バイクに乗っていると風が当たるのでなおさら。今日は夜のレッスンが終わったら早く寝ようと思います。

2008年9月18日 (木)

子供の英語レッスン

ある生徒さんから子供へのグループレッスンができるか質問されました。小学校低学年のお子さんに「話す英語」を学ばせたいらしく、レッスンできるならお友達に声をかけて人数を集めてくださるそうです。歌やダンスで遊ばせながら自然に英語に触れさせる、または練習プリントをたくさんやらせる一般的な形式ではなく、何度も聞いて言うトレーニングを自分の子供にぜひやらせたいとのことでした。トレーニングの効果はお母さん自身が身をもって確認済みです。

今でも小学校3年生以上のお子さんにレッスンをしていますが、低学年の経験はありません。これまでにも他の方から申し出を受けたことはあります。でも、10歳未満の子供が机に座ってトレーニングするのは難しいだろうと考えお断りしていたのです。しかし、考えてみれば小学校1年生から塾に通い勉強している子はたくさんいます。できるかもしれないと考えなおし受けることにしました。うまくいけば子供の英語にも私のトレーニングにも大きく可能性が広がります。何事もまずはチャレンジ。楽しみです。

2008年9月17日 (水)

トレーニングの成果

7月からを休んでいた初級レベルの受講生に2ヶ月ぶりにレッスンしました。「全然復習しませんでした。全部忘れちゃいました。」と言われて大丈夫かなと思いましたが、サポートしながら試運転するとすぐに記憶がよみがえり、2ヶ月間何もしなかったとは思えないほどしっかりセンテンスを組み立てることができました。

この人ははじめ、「全部忘れてゼロからになっちゃった。」と言っていました。しかし、ゼロからスタートならこんなに組み立てできません。お休みに入るまでに相当回数言い込んでいたので忘れたつもりでもちゃんと覚えていたのです。いみじくも「トレーニングはウソをつかない。」ことが証明されました。

新しいことだけをどんどん教えほとんど復習させていなかったら全部忘れて本当にゼロからスタートしなくてはいけないところでした。反復・復習ってとても大切なんですよ。特に基本の習得においては。みなさんはどれだけ基本トレーニングに時間をかけていますか?

2008年9月16日 (火)

ある小学生の悩み

小学校高学年のレッスン生がいます。1ヶ月ほど前にレッスンを始めた子。この子は今、英語にとても大きな劣等感を抱いています。転校先の学校の英語の授業が全然わからないから。転校前の学校には英語の授業がなかったのです。今の学校は3年になると英語授業が始まります。授業中の会話は英語のみ。

週1~2回の授業を数十名の教室で行うわけですから全員が流暢に話せるわけではない。おそらく初歩の初歩の会話でしょう。それでも外国人の先生と片言の英語で話しているお友達が彼女にはぺらぺらに見える。中には英検を持っているお友達も何人かいる。「英検何級?」ってすぐ訊かれる。英検を受けたこともない彼女はお友達の世界に入っていけない。

前回のレッスンで、一人抱えている悲しさ、不安を泣きながら話してくれました。たまったものを吐き出すように。こんなに心を痛めているなんて知らなかった。こういう子はこの子だけではないでしょう。時間をかけて彼女の不安を取り除き自信をつけていってあげたいと思います。

2008年9月15日 (月)

rain

9月に入りバンコクはよく雨が降ります。夕刻から夜にかけての雨が多いようです。

バイクで出張レッスンをしているとよく「雨が降ると大変ですね。」と言われます。そうですね。楽しいの半分、大変なの半分でしょうか。濡れた路面を走るのって面白かったりするんです。レインコートが雨をはじく音。水たまりを走り抜けるときの車輪が水を分ける音。ちょっとしたことが新鮮で楽しかったりします。ですから車輪が半分沈むぐらいの洪水でさえ楽しいときがある。

大変なのは路面が滑りやすくなっていること、視界が悪くなること、そして隣を走る車の車輪がはじいた水が横殴りにかかることでしょうか。豪雨のときはズボンの膝から下と靴の中がぐっしょりになるときがあります。さすがにこれは嫌ですね。たくさんレッスンをした後で疲れているときにそんな状態になると、どうしてもみじめな気持ちになってしまいます。でも雨の中、カッパを着て重い屋台を引いているタイの人を見ると、濡れてバイクで走ることなどたいしたことないと思えます。

要は考え方次第なんですね。今も雨が降っています。夜にまたレッスンですけど、それまでに雨、やまないかな?

2008年9月12日 (金)

やっぱり話せない人へ

スピーキング・トレーニングで比較的早く英語を話せるようになる方とトレーニングしてもなかなか効果が上がらない方がいます。効果が上がりにくい方へのアドバイスです。

「英作文スピードを上げる」こと、そして「柔軟性を作る」ことです。

言葉を話すということは思いついたことをとっさに言葉に乗せるということです。考えるまでもなく瞬時に言葉で表現する。たとえば「Yes.」や「No.」。センテンスで言えば「Thank you.」、「I'm Japanese.」や「What time is it?」など。どんなに英語が苦手な方でも迷うことなく瞬時に言えるのではないでしょうか。こう思ったらこう言う、そんな自動回路ができているのです。

その一方で、回路のできていない表現が他にもいっぱいある。だから話せない。ではどうするか。回路ができるまで繰り返しトレーニングするしかないわけです。トレーニングも単なる丸暗記では応用がきかない。単語や時制が変わったり疑問文や否定文となると相当練り込んでいないと違和感を感じフリーズしてしまいます。効果の上がりにくい方を見るとこのへんの「やり込み度」がやや不足しているようです。

ストレスを感じずに一定以上のスピードで安定して言える瞬発的な英作文力。そして単語や文型がどう変化しても対応できる柔軟性を意識してトレーニングしてください。教材の日本語を英語にするときの「不安度」がバロメーターです。英語が話せる人は「言えるな」と感じなんのストレスも覚えない。話せない人は「言えるだろうか?」と胃に鉛のような不安を感じる。「ああ、こう言えばいいんだ」ととっさに思えれば思えるほど話せる。不安が減れば話せます。

『英語上達完全マップ』という英語学習サイトがあります。参考にしてください。http://homepage3.nifty.com/mutuno/mutsuno_06_training/main_06_2_training.html#top

リスニングのコツ

ある生徒が「リスニングが苦手」と言っていたのでこういう話をしました。

1.速めのスピードのCDを何度も聞いて言ってみる。俳優になったつもりで忠実に真似をし再現する。納得できるまでやる。これが基本。

2.教材は内容的に難しすぎないものを選ぶこと。内容がやさしかろうが難しかろうが使われている音の要素は同じ。発音のベースを習得すれば難しい単語・熟語もキャッチしやすくなる。

3.すべての単語がスペルどおりに一字一句明確に聞こえるとは思わないこと。ネイティブはスペルどおりの発音はしていない。精密に聞き取ろうと努力しても聞き取れない場合は聞こえたとおりの発音を覚えて「このスペルはこんなふうに発音するものなのだ」と納得すること。

リスニング、スピーキング、発音は同時にトレーニングできます。毎日少しずつ時間をとって聞こえたとおりに再現する練習をやってみてください。自分で発音できる音は必ず聞き取れる。効果があります。

あ、最後に注意点です。音が聞き取れるのと内容が理解できるのは別です。いくら耳が音をキャッチできてもセンテンスの仕組みや単語の意味がわからなければ内容を理解することはできません。当たり前のことですが聞き取れないから理解できないと思っている方が少なくないので念のため。

2008年9月11日 (木)

子供はたいへん

先月から今月にかけて、塾通いをしている子供の生徒が2人レッスンをやめました。理由は「塾」。宿題がとても多いのだそうです。お母さんいわく、「(宿題)想像以上の量と難しさ。英語レッスンと両立できると思ったが甘かった。」とのこと。

学校や塾の宿題の多さは他のお子さんからも聞いていました。時には小学生でさえ夜11時まで宿題と格闘することがあるそうです。30年前にも塾はありましたがそこまで宿題が多かった記憶はありません。今の子供はたいへんですね。

幸い、2人のうちの一人は親御さんと一緒にレッスンしており、親子レッスンから親御さんのみの個人レッスンに切り替えて継続が決定。とりあえずよかったよかった。

2008年9月 9日 (火)

あるトレーニング生の話

受講生に40代の会社経営者がいます。これまで何度も英語学習にチャレンジしてきたそうですが、学習本を買ってもいつも積読。個人レッスンを受けてもほとんど進歩がみられず、ダメもとでスピーキング・トレーニングを始めた方でした。

一冊目の超入門用教材からはじめたトレーニングも今は5冊目まで進み、習いはじめには絶対にできなかった内容についてきている様子を見て感慨深いものがありました。最初はそれなりに大変だったんです。

仕事が多忙でしばしば欠席しましたし、自宅復習をやらず教えたことをほとんど忘れていたこともありました。そのたび、レッスンに復習時間を多くとってやり直しです。復習だけで終わったときもありました。無理に先に進んでもストレスがたまるばかりで効果が上がらないのです。

しつこくやった成果でしょうか、教材のレベルが上がってもあまり苦にすることなくついて来られるようになりました。話すための文法力が安定してきているので新しいことを勉強してもこれまで蓄積した知識の応用で対処できるのです。余力を単語・表現の習得に充てることもできます。初歩的なミスは本当に減りました。本人も手応えを感じているようで、以前に比べきちんと復習するようになり良い流れできています。

きちんと反復・継続すれば誰でも彼のような善循環を作り出すことができます。一方、受講生の中にはまだ作り出せていない方もいます。その理由はひとえに練習量の少なさです。一ヶ月でいいですから毎日少しずつの復習を実践してみてほしいと思います。教材CDを聞き、言ってみた時の余裕が違ってきますから。

商才なし

私には商才がありません。40年生きてきて、どう考えてもあるとは思えない。

学生時代、とんねるずがメジャーデビューを果たし、「また安易なネーミングのお笑いが出できたな。どうせすぐ消えるだろう。」と思っていたらメジャーになってしまいました。

会社員時代、電車の中吊り広告のアンパンマンを見て、「こんな漫画、すぐ淘汰されてしまうだろう。」と考えていたら子供たちのアイドルになってしまいました。

笑われるかもしれませんが私にとってこの2つは大きなトラウマになっています。やることなすこと当たればきっと楽しいでしょうね。

2008年9月 5日 (金)

英語学習はトレーニング

今日のレッスンでは初級者の方と疑問詞の「What」の使い方を勉強しました。疑問詞とは、いつ、どこで、だれが、なにを、どうした、どのように、を表す品詞です。

「What」が「なに?」を意味することは知っているけれど臨機応変に使うのはなかなか難しい。What is this? これはおなじみですね。でも、What are these? になると音への違和感から間違っているんじゃないかと不安になる。文法的に正しいと脳が判断しても、慣れない音の響きと口の動きだから気持ち悪くなるのです。耳と口の筋肉が警告を発する。

What do you want? はすんなり言えても What does she want? や What do they want? になると極端に反応が遅くなる。do, does の使い分けが身についておらず主語が入れ替わっただけで心配になるからです。want が use, need などになっても不安になります。知ってはいても使い慣れていない単語に違和感を感じるからです。

What do you study in the library?  What does she cook for dinner? などのようにセンテンスが長くなると混乱はいっそうひどくなります。助動詞のdo, does、一般動詞、その他の句の組立てに自信がなくなりミスやフリーズを連発するようになります。

これは疑問詞だけの話ではありません。どのレベルの英語力でも多かれ少なかれ同様のことが起こっているのです。そして中学レベル(=英会話に不可欠な文法レベル)でこうした混乱が頻発してはスムーズな会話を望むべくもありません。「知っている」ことと「使える」ことは別なのです。

日本人の英語学習者が抱えている根深い問題は、TOEIC高得点者や英検資格保持者にも「知っている」だけの人が多いこと、英語初級・中級者の人にその予備軍が多数存在することです。そしてもっと大きな問題は、こうした人たちがスピーキングトレーニングの重要性に気付いたときに、段階を追って合理的なトレーニングを施しかつ反復と継続を手助けしてくれる教育機関がほとんど見られないことだと思います。英語学校の多くは営利企業です。生徒を集めるため生徒受けする愉しくて楽なレッスン(生徒にとっても教師にとっても)が多くなります。

地味でもやさしいことを大量に繰り返し練習する。うまくできなかったことが簡単すぎて退屈に思えるまで反復・継続トレーニングすることで「日本人は英語下手」というレッテルを剥がせるのではないでしょうか。日ごろのレッスンの感触からそう感じています。

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