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2009年1月28日 (水)

英検合格・・・かな?

1月下旬に中学生の生徒が英検3級を受験しました。英検用の問題集もやらず、英検対策も何もやらずに受験。もともと本人が英検に関心なかったんですよ。でも学校の友達がみんな受けるからちょっと受けてみる気になったのだそうです。私としても特別な準備を何もせずどれだけできるか多少関心を持って成り行きを見守っていました。

受験後のレッスン初日、問題を見てあげようとするとしり込みします。お母さん曰く、「予想以上にできなかったらしい。」 あまり合否を気にしていなかったはずですが、それでもがっかりしていたようです。私は出題内容を知りたかったので「とりあえず採点してみようよ」とうながして採点集計をしてみました。

前半部分(リスニングでない部分)の正解率が75%。可もなく不可もなくです。後半部分(リスニング)は音声がないのでチェックできませんでしたが、本人曰く悪くても80%以上は絶対取れているとのことなのでそれを信じれば全正答率は78%強という結果になりました。

ここでおもしろい一幕がありました。生徒も私も英検の合格ラインを知らなかったのです。その子に「どれぐらい合ってればいいの?」と尋ねたら目をばちくりさせて「知りません。」 「え~っ!普通、受験するときは合格ラインぐらい調べとくものだろう?!」 「・・・まあそうなんでしょうけど・・・」 本当の話です。教師も教師なら生徒も生徒です。幸いその子のお父さんが買っておいてくれた英検3級問題集があったのでそれを引っ張り出して英検3級の試験概要に目を通しました。「60%ぐらいだって。じゃあ受かってるじゃん。」 「そうなんですか!」 あれだけ英検から話題を逸らそうとしていた子が「受かってる」の一言を聞いてしばらく小躍りしていました。そりゃ落ちるより受かるほうがずっとうれしいですものね。

全問を調べてわかったのですが、その子は英検3級用の学習をまったくと言っていいほどしていなかったので試験頻出単語をあまり知らなかったのです。ちょこちょこそういう単語にぶつかってボディーブローのようにストレスを溜めてしまったので必要以上に「できなかった」と感じてしまったようでした。確かに誤答した問題のほとんどは問題文中の単語または熟語を知っているか否かで結果が左右されがちな問題でした。

私は単語を知らないがために間違えた場合はあまり問題視しません。会話では単語を知らないことより知らない単語を知っている単語で言い換えるリカバリー能力が大切ですから。それに、単語は必要であれば覚えればいいだけのことですからね。(とはいえ英検3級レベルの単語はみなとても重要な基本単語・熟語ですから知らなくていいわけではありませんが) それより英語の骨格本体におけるミスを重視します。これは英語を話す際にセンテンス組立の背骨になる大切な部分。単語を覚えるのとは違い、会話で柔軟に使いまわせるようになるには相当の時間と練習量が必要になる部分です。今回の試験でも、以前学習した内容でしっかり身につけておけば簡単に正答できたのにうろ覚えだったため間違えた問題が2問ほどありました。これについては「これは間違えたら絶対にダメ」と釘をさしておきました。

生徒が試験に受かったのはうれしいですが、試験用の勉強をまったくしていなかったのに十分合格点を取れたことも教える側としてはうれしいことでした。それと、実はこの子は中学1~2年で学習する全カリキュラムをまだ終えていなかったのです。具体的に言えば、不定詞、比較級・最上級、現在完了、受動態などを十分にやり込んでいませんでした。それでも中学卒業レベルと言われる英検3級一次試験に合格(たぶん合格)できたのは中学1年~中学2年途中までの基礎部分を会話で使えるレベルまでみっちりやりこんでいたからです。土台の中の土台だけでも、多少英単語を知らなくても会話トレーニング中心の学習で英検3級は受かるのです。

このことを多くの方に知っていただけたらと思います。そうしたらあまり苦痛を感じずに英語を話せる日本人がもっと増えると思うのですけどね

2009年1月 6日 (火)

不景気の波

世界的な不況ですね。特に経営者をしている生徒さん達のレッスンでは、「××の工場が稼動をストップした」だの「××の会社でタイ人労働者を500人解雇した」だの生々しい話が出てきます。

ESTのレッスンでも1月から加入予定だったご夫婦(経営者)が、同様の理由で急遽一時帰国することになりました。他にもお一方、急な異動で1月末に日本に帰国する人がいます。これも不景気の影響でしょうか。

早く景気が上向けばいいと思います。

2009年1月 4日 (日)

学習方法の選び方

さっそくブログの更新です。

英会話レッスンを受ける時、どうやって学習方法を決めていますか。「英会話を学ぶ目的・レベル、環境、性格・意欲」に合わない方法を選ぶとフラストレーションがたまり進歩も遅くなります。自分に合ったものを上手に選びましょう。

ではまず「英会話を学ぶ目的・レベル」について。みなさんの目的は次のどれですか。

1.簡単なやり取りでなんとか伝わればOK。

2.ある程度正しい英語で説明までできるようになりたい。

3.仕事で使う。

4.英語を職業とする。

「1.簡単なやり取り」 だけなら細かい英文法を学ぶ必要はありません。薄い英会話本を使い、決まった会話パターンと基本単語を音声とともに丸暗記すればいいです。英会話スクールに通う必要もありません。たとえ通うとしてもおそらくペースメーカーとしての役割ぐらいでしょう。「2.英語で説明」 以上になると英文法とセンテンスの組立ルールを学んだほうがいいでしょう。問題はどの深さで学ぶかということですね。表面的でいいから丸暗記するのか意味や仕組みをしっかり咀嚼して深く覚えるのか。だいたい、丸暗記した人(表面的に覚えただけの人)は学習が進めば進むほど後悔します。適当にすませていたことが適当ではすまなくなるからです。やり直そうにも未整理の知識が多すぎてどこから手をつけていいのかよくわからない。自分が本当に理解できていることはどこまでなのかがわからないのです。そうならないためには2.の学習段階でみっちり基本を練習することをおすすめします。日常会話が容易になるのはもちろん、仮にさらに上のレベルに進んだ場合、学習が大変楽になります。

次に環境です。次の英語環境のどれに属していますか。

1.英語を話す機会がほとんどない。

2.時々英語を話す。(近所の外国人、インタースクールの教師等と)

3.日常的に英語を話す。(英語圏に居住、仕事で使う)

「1.話す機会がほとんどない」人が独学である程度流暢に話せるようになるのは非常に困難です。そして残念なことに英語学習者のほとんどがこの環境に属しています。英語がとても好きで学習を苦に思わない人、海外赴任を命ぜられ追い込まれている人、または目的達成意識が強く人並みはずれて忍耐力のある人でなければほとんどが挫折します。毎日英会話スクールに通ってもクラスが終わってから繰り返し使う機会がないので浅い知識だけ増え満足のいく会話レベルに達しません。(私自身、これをタイ語学校で痛感しました。) この環境にいる人は英語学習の目的を以下のように設定するとよいでしょう。

「基本会話が簡単にできるようになる。とりあえず今はそれでOK。応用会話については、いざ英語環境に放り込まれたときに早く順応するための用意をしておく。」

実践で反復する機会がなくても日々のトレーニングで英語になじみ単語やセンテンスのストックを増やすことはできます。ただ、一日一日の練習量は少なくても累積すると半端ではない反復回数にはなります。基本がある程度身についたら応用の揺さぶりをかけて(実際の場面をイメージしながら)繰り返してださい。こうして練りこんだストックは英語環境に慣れさえすれば比較的容易に使えるようになります。そこまでの準備ができればOKでしょう。一方、練りこまれたストックのない人はたとえネイティブ・スピーカーとのとの会話に慣れたとしてもごくごく初歩的なことをブロークン・イングリッシュで速く言えるようになるだけで自分自身にフラストレーションの溜まる会話しかできません。英語がほとんど話せない人には流暢に見えますが。(私のタイ語です。私の妻はタイ人でタイ語を話す機会に恵まれているにもかかわらず少し込み入った会話になるとお手上げです。)

「2.時々英語を話す」人は1.の人より恵まれています。学習意欲を刺激されるという点で。しかし実践における反復回数について言えば1.とほとんど変わりません。たまに話すことで受ける刺激をうまく生かし、よりいっそう実践イメージを膨らませトレーニングしてください。学習目的は高く持ちすぎないことです。それなりに流暢に話せるようになるかどうかは練習の質と量に大きく左右されます。

「3.日常的に英語を話す」人は非常に恵まれています。練習でどんどんセンテンスや単語をインプットし、実践でどんどん使ってください。相手の話し方を観察し表現や使い方を盗みましょう。ただ一つだけ気をつけてください。適当に会話をしそれなりに通じて満足しているだけでは英語力は伸びません。使い回せる単語力や表現力が停滞してしまいます。結果、海外滞在が長い割に低い英語力しか身につきません。やはり自助努力は必要ということです。

最後に「性格・意欲」です。

学習者の中には時間をかけてじっくり覚えるのが好きな人と、短期間に集中して覚えるのが好きな人がいます。自分がどちらの性格なのかしっかり見極めましょう。

本来、語学力というのは短期間の突貫工事で身につくものではありません。短期間集中学習して使えるレベルのものが身につける人には条件があります。それは、

1.人並みはずれて語学センスがある。

2.英語で積極的に話しかける性格である。

3.人並みはずれて高い集中力がある。

4.本人の意思に関係なく状況的に追い込まれている。(尻に火が点いている)

5.詰め込んだ知識をふんだんに使う環境にある。 etc...

これらの総合ポイントが高い人ですね。これに該当する人は短期集中型学習で高い効果を得られるでしょう。ただし、いずれにせよ、短期間集中で楔を打ち込んだ後に実践でどんどん英語を話していく、またはトレーニングを繰り返してしみこませる作業を省くことはできません。それは知識が知識の枠に止まらず脳内に溶け込むにはワインの醸造と同様、それ相応の「使い、寝かせる」時間を必要とするからです。どれだけ勢いよく脳内に深く打ち込んでも時間をかけて使い、寝かさなければ知識の枠にとどまります。Thank you. やWhat's this? のように考えるまでもなく理解し言えるようになってこそ「使える」ということであり、本来英語学習とはそうした「使える」言葉のストックを増やし使いまわせるよう練習することです。

以上、長々と書いてきましたが、上記のことをよく考えて自分に合った学習方法が見つかればいいですね。それでは。

2009年

新年明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い申し上げます。

英語に自信を失くしている方々に「自分は英語がわかる。話せる。」と自信をもってもらえるよう今年も頑張ります。

それとブログの更新をもっと増やそうと思います・・・が約束できないのがつらいところです。

教えることに結構エネルギーを使っているので。

でも・・・もう少し頻度を上げたいとは思っています。

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